ローカルSEOの最短コース:Googleビジネスプロフィールは“ある?ない?”から始める初期設定

— 起業直後でも90分で
名刺代わりを整える —

「会社名で検索したら右側に自社が出るアレ、うちにもある?ない?」——
本記事は、存在確認 → 作成/管理取得 → 認証 → 初期設定 → 計測までを初めての方でも90分で整えるための実務ガイドです。
起業直後・発信これからの企業でも、ここまでやれば電話・経路・サイト流入がすぐに増えます。

いつ登録する?
(起業時・表札出しのタイミング)

  • 起業・開業時:登記・名刺・サイト公開と同時に。
  • 移転/屋号変更/営業時間変更:即日更新(検索の信頼は“鮮度”と“一貫性”)。
  • 訪問/出張型(SAB):住所は非公開でも登録可(サービス提供地域を設定)。
  • 完全オンラインのみ:対面接点がない場合は対象外のことが多い。

どこに表示される?

第一歩は、会社名で検索したときに正しい情報と写真がきちんと出るようにすること(=名刺代わり)。
次のステップで、「世田谷 Web制作」のような地域+サービスの検索でも見つかるようにします。
ブランド指名検索(社名)で右側に出るカード(PC)。
一般キーワードは地図つきのローカル3パックとして表示。
Googleマップ上でのピン&詳細カード。

登録の入口は3つ(最短ルート)

  1. 管理画面から作成:business.google.com
    (複数拠点・代理運用に最適)。
  2. Google検索窓で自社名検索:ログイン中は上部に「プロフィールを編集」が表示。
  3. Googleマップ:自社名のカードで「このビジネスのオーナーですか?」→ 管理取得。

既に誰かが作っている、またはGoogleが自動生成している場合は、オーナー権限のリクエストから。

Googleの確認プロセス
(何を、どれくらいで)

目的は2つ:①実在している ②あなたが正当な管理者であること。

確認方法

  • はがき(PIN)
  • 電話 / SMS
  • メール(公式ドメイン推奨)
  • 動画認証(看板・入口・店内・設備 等)

必要情報

  • 公式名称(登記/看板/サイトと完全一致
  • 住所 または サービス提供地域、電話、カテゴリ、URL
  • (任意)開業日・決済・バリアフリー等の属性

目安時間

  • 電話/メール:即時〜数分
  • はがき:数日〜1週間
  • 動画:即時〜数日審査

通過のコツ:
NAP(名称・住所・電話)をすべてで
統一
認証待ちに頻繁に書き換えない
動画は「入口→看板→受付→作業環境→請求書/名刺」
の順で“その場ならでは”を映す

初期設定:プロフィールの書き方
(実例つき)

1 基本(必須)

  • ビジネス名:公式名のみ(キーワード付足しはNG)。
  • カテゴリ:主1つ+副2〜3(入れ過ぎない)。
  • 住所/サービス提供地域:来店型=住所公開、訪問型=地域のみ。
  • 電話:可能なら固定回線。コールトラッキング時は追加電話に代表番号も登録。
  • 営業時間:通常+特別営業時間(祝日/臨時休業)。

2 説明文テンプレ(1行目が勝負)

BtoB制作会社

例:中小企業のためのWebサイト制作・リニューアル。戦略設計からデザイン・運用まで一気通貫で成果を最短化。主な領域:コーポレート/採用/サービスLP。オンライン相談30分無料・世田谷区を中心に全国対応。

店舗型(美容室)

例:カットとダメージレスカラーが定評のプライベートサロン。平日21時まで・子連れOK。初回20%OFF。経堂駅徒歩3分・ネット予約24時間受付。

訪問型(清掃)

例:世田谷区・目黒区の水回り専門クリーニング。エコ洗剤・女性スタッフ指名可。見積無料・土日祝対応。

3 サービス/商品(3〜8件)

  • 企業サイト制作/リニューアル診断/フォームCVR改善/運用保守
  • 可能なら価格帯・所要時間も記載(来店判断が速い)。

4 画像(“自社撮影”が鍵)

  • ロゴ(正方形)、カバー(横長)
  • 外観(看板が見える昼)/内観/スタッフ・作業風景/代表実績
  • ストック写真過多はNG。季節感のズレにも注意。

5 初回投稿(Updates)

例:「リニューアル相談受付中|オンライン30分無料」 → ボタン:詳しくはこちら → LPへ。

どんな企業に向いている?
(店舗型/訪問型/オンライン)

 向いている

  • 店舗・来店型:飲食/サロン/小売/クリニック
  • 事務所・相談型:士業/制作会社/コンサル/スクール
  • 訪問・出張型(SAB):工務店/清掃/出張修理 など

向いていない/制限

  • 完全オンラインのみ(対面なし)
  • バーチャル/私書箱(常設表札・常駐がない)
  • 一時的イベント・短期ポップアップ

追跡とKPI(UTM/GA4の見方)

1 Googleビジネスプロフィールの「パフォーマンス」ボタンから毎週確認すること

  • 表示回数(検索/マップ)
  • ウェブサイトクリック/電話タップ/経路リクエスト
  • 検索語句(意図ズレ → 説明・カテゴリ・サービス名を微調整)
パフォーマンス画面
「検索語句」はパフォーマンス内の下部にある検索(Searches)カードに表示されます。
表示されないときは、期間を「過去3〜6か月」に変えてからパネルをスクロールしてください。
低ボリュームのときはカード自体が出ない場合があります。

2 GA4で“成果”を判定

  1. ウェブサイトURLに UTMパラメーター を付与:
    https://example.co.jp/?utm_source=google&utm_medium=local&utm_campaign=gbp
  2. GA4 > 集客 > 参照元/メディアgoogle / local を確認。
  3. フォーム送信などをコンバージョンに設定し、CVR・滞在・直帰を評価。
  4. GoogleビジネスプロフィールのWebサイトボタンをLPに紐づけ、ファーストビュー(価値提案・証拠・CTA)の改善に利用(ABテスト)。

よくあるNGと“起きること”

  • ビジネス名にキーワード追加:ガイドライン違反 → 表示低下/停止
  • 住所/電話の虚偽・バーチャル:認証不可 → 停止
  • カテゴリ入れ過ぎ:意図の不一致 → 露出減
  • 営業時間・特別営業時間の放置:来店ミスマッチ → 低評価
  • レビュー依頼/返信なし:検討ユーザーの後押し不足
  • ストック写真ばかり:実在性の欠如 → クリック率低下

まとめ

Googleビジネスプロフィールは、実在性・一貫性・鮮度が命。まずは存在確認 → 認証 → 初期設定を完了しUTMパラメーター+GA4で成果を見ながら週1の小さな改善を続けましょう。
社名検索の名刺が整えば、次は地域×サービスでの露出拡大が見えてきます。

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